泉質は硫黄泉　鶴の湯温泉（秋田県）「名湯」50選　温泉旅行で立ち寄りたい｜有名神社50選一覧」

温泉は法律で定められている

温泉は法律で定められており、昭和23年（1948年）に公布された「温泉法」によって定義されています。この法律によると、温泉とは「地中から湧き出る温水、湯気、水蒸気、その他のガス（天然ガスを除く）」で、摂氏25度以上であるか、25度未満でも特定の19種類の成分のいずれかが規定量以上含まれているものを指します。この19種類の成分によって泉質が決まり、それぞれの温泉の特徴や効能が生まれます。しかし温泉の効果は化学成分だけではありません。温熱作用や水圧作用、さらに温泉地の自然環境との相乗効果もあり、血行やリンパの流れが促進されるなど、身体への様々な影響が期待できます。そのため、温泉は単なる水ではなく、成分や温度、環境が組み合わさった総合的な健康資源と言えるのです。

温泉かけ流し

温泉紹介でよく目にする「かけ流し」という言葉は、浴槽に注がれた温泉を再利用せず、そのまま流し続ける方式を指します。新鮮なお湯が常に供給されるため、理想的な温泉と考えられがちです。一方で、浴槽からあふれたお湯をろ過装置で処理し、再び浴槽に戻す方式を「循環湯」といいます。こちらは髪の毛や不純物を取り除いたうえで利用するため、清潔さを保ちながら温泉資源を大切に使えるメリットがあります。ただし、かけ流しでも湯量が十分でなければ新鮮さは維持できませんし、逆に循環湯でも定期的な清掃やお湯の入れ替えを行っていれば衛生的に保たれます。つまり、かけ流しだから絶対に良い、循環湯だから劣る、という単純な比較はできないのです。それぞれの方式には特徴があり、温泉地の環境や資源への配慮によって選ばれています。